鹿児島県産材の利用拡大に尽力/山佐木材

製品の強度を調べる大村悠登さん=肝付町前田
製品の強度を調べる大村悠登さん=肝付町前田

山佐木材(肝付町)

品質管理室・大村悠登さん(20)

旧高山町で1948(昭和23)年に創業した山佐産業製材部を前身とし、79年に「山佐木材」として独立。県産スギを使った建材製造を通して木造建築の普及に貢献してきた。近年は中高層建築の木質建材として注目される直交集成板(CLT)に注力し、屋久島町庁舎、松尾建設本店(佐賀市)、みやこ下地島空港ターミナル(沖縄県宮古島市)など施工例は県内外に広がる。

今年(2021年)4月に新卒で採用された。山佐木材に入るきっかけとなったのもCLTだ。建築を専攻していた都城工業高等専門学校で「海外ではCLT製の木造ビルが建っている」と知って衝撃を受け、研究テーマに選択。さらに、試験体の提供を受けていた山佐木材を見学したことで「ここで木造建築の可能性を学ぼう」と心に決めたという。

2018年に稼働した直交集成板(CLT)の加工棟
2018年に稼働した直交集成板(CLT)の加工棟

配属された品質管理室は、CLTや構造用集成材を試験する部署。できあがった製品を抜き取り、機械にかけて強度を調べたり、鍋で煮て接着剤の耐久性を確認したりしている。試験結果をまとめ、顧客に提出する成績書作りも大事な仕事の一つとなる。

特殊建築を数多く手掛ける山佐木材は、顧客からさまざまな使用環境・用途に応じた製品を求められるため、オーダーメードが中心になる。だからこそ、ただ試験結果を工場に伝えるだけでは役目を果たせない。場合によっては製造部門に「こうしたらいいのでは」と投げかけながら、より高品質で生産性の高い製品を提供できるよう努めている。部門間で連携しながら製品を作り上げていく過程に加わることで「モノを生み出す面白さを実感している」と笑顔を見せる。

入社して4カ月余り、「どうすれば顧客に喜んでもらえる製品がつくれるか。それを考えるのがとても楽しい」と充実した日々を過ごす。もちろん、まだまだ覚えなければならないことはたくさんある。管理室で一緒に働く2人の先輩に「知識、技術で早く追いつくこと」。それが当面の目標だ。

大村悠登さん
出水市出身。都城工業高等専門学校卒。休日は東串良町にある父方の実家で祖父母の農作業を手伝うことも。

社長メッセージ

有馬宏美さん(63)
有馬宏美社長

「郷土が誇る企業をつくる」という創業理念のもと、70年以上にわたり県産材にこだわって木材産業、木材建築事業を展開してきました。住宅用部材だけでなく、非住宅建築の木造・木質化にも取り組み、スギやヒノキを中心とした用途拡大を図っています。

当社は「常に新しいことに挑戦する精神を持っている人」を求めています。スギ構造用集成材、直交集成板(CLT)のJAS認定を全国に先駆けて取得したのも、そうしたチャレンジ精神の現れです。

今、木材は主要な建築材料として注目されており、木材を使った中高層建築も増えてきました。国産・県産材の復権を目指し、一緒に働いてみませんか。

会社プロフィール

山佐木材
山佐木材本社

  • 所在地:肝属郡肝付町前田2090[MAP
  • 業務内容:製材品、集成材、直交集成板(CLT)の製造・加工、大型木造建築の設計施工
  • 設立:1948年6月
  • 資本金:4,000万円
  • 売上高:16億6,000万円(2021年4月期)
  • 従業員数:92人(男性79人、女性13人)
  • 平均年齢:44.0歳(20年度)
  • 平均勤続年数:10.5年(20年度)
  • 3年以内離職率:0%(19~21年度)
  • 勤務時間:午前8時~午後5時15分
  • 有給休暇の平均取得日数:10.7日(20年度)
  • 月平均所定外労働時間:10.2時間(20年度)
  • 育児休暇取得率:男性0%、女性該当なし(20年度)
  • 新卒採用者数:男性3人=高専卒1人、技術専門校卒1人、高卒1人(21年度)
※南日本新聞2021年8月17日付掲載
うちのカイシャは今回で終了します

このシリーズについて

グッジョブかごしま
鹿児島県内の企業を紹介し、就活中の学生を応援するコーナーです。南日本新聞に毎月第3火曜日掲載しています。

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