尊敬できる人に出会えた故郷・鹿児島

Uターン from 東京

鹿児島ラーメン(霧島市国分上之段)
社長 西 洋平さん(38)

東京の大手ITコンサルタントでプログラムの仕事に携わっていた。大きなプロジェクトを任され、終電で帰宅する日々。徹夜もいとわず、シニアコンサルタントに昇進した。日本経済を動かす仕事にやりがいを感じていた34歳の時、帰郷した。「35歳で実家のラーメン店を継ごうと決めていた」と打ち明ける。

鹿児島では母親の鈴子さん(73)が数店を1人で切り盛りしていた。1年間は補佐役に徹し、翌年社長を引き継いだ。経営学を上智大学大学院で学んだ。「経営のおもしろさや難しさは知っているつもりだったが、やはり学問とは違う。悩むことが増えてきた。そんな時には先輩の経営者が声をかけてくれる。尊敬できる人に出会えたことがうれしい」とほほえむ。

「鹿児島の食を世界に広めたい」と、10年後を見据えた商品開発と商談に力を入れている。それでもラーメンの味を変えるつもりはない。霧島市の市街地から都城市へ向かう国道10号沿いの牧之原店は、コロナ下の今でも多くの客でにぎわう。創業者である祖父と母親が守り続けてきた味を愛し続けてくれる客がいる。その人たちの思いを大事にしたいと言う。

東京では仕事中心の生活に迷いはなかったが、経営に携わってみて、職員にはそれぞれ働く理由があると感じるようになった。決して仕事観を押しつけず、一人一人の声に耳を傾けていくつもりだ。一昨年、待望の子宝に恵まれた。「息子・風太朗の顔を見ると元気が出る。それだけでも鹿児島に戻ったかいがあった」と目尻を下げた。

鹿児島ラーメン
鹿児島ラーメン
1960(昭和35)年創業。県内に3店舗を構える。牧之原店の敷地では、サルやヤギなどを飼っている。祖父清治さんが、客だけでなく地域の人にも喜んでもらいたいと始めた。職員(パート含む)50人。

このシリーズについて

UIターンfrom
UIターンをして鹿児島で働いている人に、鹿児島で働く以前と今ではどちらがよかったのかをお聞きします。

イベントカレンダー

企業説明会・オープンキャンパス等のイベント情報をご紹介

<< 2021年8月 >>
26 27 28 29 30 31 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 1 2 3 4 5