電子測量やCAD 最新技術使い人命守る/国土技術コンサルタンツ

国土技術コンサルタンツ 川野浩幸さん
パソコンを駆使し、設計をする川野浩幸さん

国土技術コンサルタンツ(鹿児島市)

技術部技術二課長 川野浩幸さん(47)

砂防や河川、急傾斜地の測量・設計など公共工事の前段階を担う会社だ。入社28年目のベテランとして主に設計を担当する。

土砂崩れなど災害が起きた範囲を把握するために高さや幅、面積を測量したり、危険性が高い急傾斜地の対策工事で設計をしたり。

工事では図面を作り、資材がどれだけ必要なのかまで見積もって発注主に提示する。「税金を使う工事。少しの無駄も許されない」と気を引き締める。

入社した30年ほど前に比べ、技術革新が進んだ。平板測量から電子測量に移行。設計も紙に手描きしていたものがCAD(コンピューター支援設計)に置き換わった。パソコンに勾配や道路の幅員などを数値を入れると、基準に合わせて設計してくれる。

とはいえ、技術を使いこなすのは人間。「この業界は人手不足でもある。作業の効率化を進めなければ」。システムをどう使えば能率が上がるか、日々の作業のなかで自ら率先して試行錯誤を重ねる。

便利な機能を見つけては後輩らに伝授する。「人に教えることで自分の復習にもなる」と話す。

仕事をする上では資格も欠かせない。入社後に取得した数は10を超す。名刺には、一級土木施工管理技士、河川点検士、RCCM(建設コンサルタント業務の民間資格)などがズラリと並ぶ。

国土技術コンサルタンツ 
清掃ボランティアをする社員ら

この仕事を選んだ理由は今となっては覚えていない。だが、仕事の原動力は入社1年目で経験した1993年の8・6水害だ。鹿児島市内の急傾斜地で土砂崩れが起き、崖下にあった家にいた高校生が亡くなった。復旧工事のため、その現場を測量した。線香が手向けられた現場は悲惨だった。「防災」を強く意識させられた出来事だった。

「医師も人を救うけれど、この仕事も同じ。土石流が起きたり、擁壁が落ちてきたりしたら人は死ぬ。そうならないよう命を守る仕事だと思っている」。「安心・安全」を念頭に、強い信念で設計に臨む。

川野浩幸さん
姶良市蒲生町出身。加治木工業高を経て鹿児島測量専門学校卒。妻、1女1男と暮らす。

専務メッセージ

安永信一郎さん(44)
国土技術コンサルタンツ・安永信一郎専務

公共事業の測量・設計など税金を使って行う仕事が多いため、信頼性の高い「選ばれる会社」になることが重要だと考えています。強みは、社員の資格の保有数です。ほとんどが最低でも三、四つは取っています。発注主に「任せられる」と思っていただける面だと思います。
求める人材は「チャレンジができる人」。実務経験がなければ、取れない資格も多いです。働きながら取得するので、大変だとは思いますが、会社としても、モチベーションをどう上げてもらえるかを日々考えています。社員に能力を十分発揮してもらい、家族に安心して送り出してもらえる会社にするのが目標です。

会社プロフィール

国土技術コンサルタンツ
国土技術コンサルタンツ 外観

  • 所在地 鹿児島市伊敷2丁目14の10[MAP
  • 業務内容 総合建設コンサルタント(測量、土木設計、補償算定)
  • 設立 1970年11月
  • 資本金 1000万円
  • 売上高 3億9000万円(2020年9月期)
  • 従業員 42人(男32人、女10人)
  • 平均年齢 47.4歳
  • 平均勤続年数 12.5年
  • 3年以内離職率 0%(17~19年度新卒)
  • 勤務時間 午前8時20分~午後5時30分
  • 有給休暇の平均取得日数 16.7日(19年度)
  • 月平均所定外労働時間 16.7時間
  • 育児休業取得率 男100%=2人、女100%=1人(20年度)
  • 新卒採用者数 男3人、女2人=高卒(19年度)
  • HP/株式会社国土技術コンサルタンツ
※南日本新聞2021年3月16日付掲載

このシリーズについて

グッジョブかごしま
鹿児島県内の企業を紹介し、就活中の学生を応援するコーナーです。南日本新聞に毎月第3火曜日掲載しています。

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