高い抹茶需要、工場整備し輸出に力/ヘンタ製茶

ヘンタ製茶
生産された荒茶の品質を確かめる邉田孝一社長=霧島市牧園町下中津川

ヘンタ製茶(霧島市)

抹茶原料のてん茶や煎茶を、霧島山麓の標高200~300メートルにある茶畑で有機栽培している。計21ヘクタールの畑は山林に囲まれ、邉田孝一社長(58)は「他農場からの農薬飛散がなく、安心でおいしい茶葉ができる」と、中山間地での規模拡大を進めている。
 
創業は1967年。有機栽培を志したきっかけは20年ほど前、数年間放棄された茶畑を借りたことだった。「農薬を使っていないので天敵が残り、害虫がいなかった」

無農薬に転換し、有機JAS認証を取得。2019年10月には国際水準の食品安全規格・ASIA―GAP(アジアギャップ)の認証も得た。「大手の取引先は、安心安全を重視し、認証がある商品を求めている」と話す。

長年煎茶が主力だったが、3年前にてん茶工場を建設し、割合が逆転した。19年産の荒茶生産量は、てん茶75トン、煎茶37トン。煎茶は単価が安いペットボトルに押され価格低迷に歯止めがかからないが、「抹茶は国内外から菓子、飲料の需要が増えている」と期待する。19年は欧米、台湾、中東など8カ国・地域に4トンの抹茶を輸出した。20年は倍増する見込みだ。

生産した荒茶の半分はそのまま県内外の茶商に、残りは自社で仕上げ茶に加工して通販や県外の小売店、鹿児島空港の売店などで販売する。

今年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で一番茶の価格が記録的安値となったが「有機JAS認証は引き合いが多いため、価格は例年並みを維持できた」という。

堆肥など土づくりからこだわり「高品質な霧島茶を海外にも販売していきたい」と語る。

(南日本新聞2020年7月12日付掲載)
ヘンタ製茶
資本金300万円。2019年12月期の売上高約2億円。従業員10人。
住所:霧島市牧園町下中津川1052[MAP
電話番号:0995-77-2777

このシリーズについて

かごしま会社探訪
きらりと光る鹿児島県内の中小企業を訪問し、あまり知られていない素顔を探ります。 ※2020年8月9日まで、日曜日付南日本新聞の経済面に掲載していました。

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